FC2ブログ

美空間InformationBlog

リフォーム・リノベーション&インテリアデザイン専門会社の美空間デザイン㈱のインフォメーションブログです。

TOP >  エコロジー >  長寿命住宅1

長寿命住宅1

日曜日のNHK衛星放送で、ターシャおばさんのナチュラルな暮らしが放映されていました。
昨年も放映され、大変な反響があったようです。

書店でもターシャおばさんのガーデニング又はインテリアに関連した本も見かけるようになりました。
絵本画家であり、園芸家であるターシャおばさん。
ナチュラルガーデンのバイブル本として活用されているかたも多いのではないでしょうか。

ひと昔前なら当たり前の自給自足生活ですね。しかし全くストイックさを感じさせません。むしろそういった生活の中から喜びを創りだしているという心がまえ。
お花のひとつひとつにもとても愛情を込めて育てている嬉しそうな表情が印象的でした。

200年以上経っている薪ストーブを大切に使いオーブン料理に用いたり、100年前のジュース絞り機で時間をかけて自家製のりんごジュースを作り味わったりと、とても贅沢な豊かな時間を過ごされています。

そして、四季の移り変わりを楽しみ、生活に上手く取り入れているようです。

時間がとてもゆったりと流れているのが感じられました。

見終えた後、私も含め今の日本人はどうなんだろうかと考えさせられました。
日本人は本来四季を生活に上手く取り入れ、季節の移り変わりによる自分の心と体のバランスを上手に保つことに優れている唯一の民族だと思います。
(自然を支配せず、共生するという考え方)

最近では、季節感という感覚も薄れてきてとても大切な部分を捨ててしまったように感じます。

経済大国の仲間入りをしましたが、豊かな暮らしを手に入れたのでしょうか。

そして、本当の”豊かさ”とは何だろうか、と改めて考えさせられました。

以前あるイベントでご一緒させていただいたデンマークのデザイナーのかたより「日本の住宅にはガッカリさせられました。」と言われたことがあります。
教科書で習った日本の歴史的建造物は確かに素晴らしいが、現在建てている住宅はとても資産価値があると思えないと。

美しい自然に囲まれた民族なのにどうしたのですか、と言いたかったのでしょう。

確かに戦後は住宅の量の確保が最優先されました。
ですが、今だに住宅のストックに対するフローの割合が多いのはとても問題です。
25年経ったら廃棄されるような住宅を供給している限り”豊かな生活”は難しいです。

ヨーロッパでは50年、100年という住宅が多く、愛着を持って手入れされています。
100年以上経った家であっても資産価値が高いのです。

日本ではメンテナンスフリー住宅を望みますが、本来メンテナンスフリーとはメンテナンスができない=ランニングコストが高くつくということなのです。

新建材100%住宅は、始めは大変きれいですが年数とともに劣化していきます。
(シックハウスという観点からも問題があります。)

経年美は、望めません。

また、構造的に100年耐えてもデザインが風化してしまうもの、100年耐えられないデザインというものも本来長寿命住宅とは呼びません。

この点は見過ごしてしまいますが、様々な問題を含み次世代に対して負を受け継ぐことになってしまいます。
今後の智慧で、必ず避けなければならない点です。

最近は住宅の資産価値を高める家づくりに関心を示すクライアントも少しずつですが増えてきました。
(海外旅行の際に住文化に対して考えるキッカケになるようです。)

このような小さな動き(個人の意識の変化)が今後主流の大きな動きに連動することを期待したいです。
(つづく)

imgcott    imgcottb

コメント






管理者にだけ表示を許可する